
国民病の花粉症
アレルギーと聞いて一番に思い浮かべるのは、花粉アレルギー(花粉症)や食物アレルギーだと思います。そして、花粉症は国民病といわれるほど患者さんが増えていますし、花粉症によって引き起こされるパフォーマンスの低下が原因とされる経済損失も1兆円規模といわれています。
アレルギーとは
ではアレルギーとは、自己の物では無い物を認識して排除しようとして通常とは違う状態、不快な状態や食物アレルギーでは最悪死に至ってしまいます。基本的に、アレルギー反応は、自己では無い物質を排除しようとする反応です。花粉症で鼻水やくしゃみが出るのは花粉を体内から追い出そうとして引き起こされる反応です。
花粉や食物は本来であれば、体に対して無害であり、アレルギー反応を起こさない物質です。では、なぜアレルギー反応が起こるのかいくつか説があるのですが、私が信じている説は、日本が綺麗すぎるために本来であれば細菌やウィルスに割かれるための免疫細胞のリソースが、使われずに残っているために自己成分ではない、花粉や食物に対して免疫が反応してしまうというという説です。

生活環境の差による花粉症の発生
よく聞くのが、山間部で生活する人々は、都市部に住む人々より花粉症にならないという話です。いくつか原因が考えられますが、山間部は都市部より本来であれば花粉を直接浴びるはずです。しかし、花粉症になりにくいのは、山間部は土が多く花粉が一度落ちでしまえば、舞い上がることは無いのに対して都市部では、アスファルトやコンクリートで覆われておるので落ちた花粉も舞い上がりやすいので花粉量が多くなるという方もいらっしゃいますが、私個人としては山間部の花粉量は圧倒的に多いのでこの説は当てはまらないような気がしています。

アレルギー反応が出にくい体質
それよりも子供時代から細菌の宝庫である土に触れる生活をしているので、免疫細胞のリソースが使われアレルギー反応が出にくい体質になっていると考えています。私も田舎で育ちましたので、子供時代から土に触れる生活をしており花粉症も食物アレルギーもありません。この様に都市部で暮らす人々は、土に触れる機会が少なく綺麗すぎる環境でいるため私の妻も都市部で生活していましたので酷い花粉症になっており、この免疫細胞のリソースが、花粉や食物に咲かれてしまっていると言う説は、納得できると思っております。
ですので、子供のころから室内で遊んだりゲームばかりするのではなく、公園で土遊びをさせて頂ければと思います。

花粉の治療法
花粉症の治療法に関して、ヨーグルトを食べると症状が改善される方が居ます。それは、今回の原因の理論に当てはめると乳酸菌を異物と捉えて免疫のリソースが乳酸菌に割かれるため花粉に対する免疫反応が弱まったと考えられます。

直接的な予防方法としては、改善薬やレーザー治療があります。改善薬は、ヒスタミン受容体(花粉を感じて反応する部分)を先に別の物質で覆ってしまい花粉を感知出来なくしてしまいます。また、レーザー治療も花粉を感知する部分をレーザーで焼くことで花粉を感知できなくし、花粉症を引き起こさなくなります。
個人的にお勧めできないのは、ステロイドの長期服用です。確かにステロイドの服用により免疫反応が抑えられる事によりアレルギー反応は収まります。しかし、ステロイドの服用には副作用も大きく一時的な服用であれば良いかもしれませんが、長期の服用はお勧めできません。
現在では、予防方法が多数あり、以前であれば改善薬で眠くなってしまう人が多数いましたが、薬の選択肢も増え自分に合う薬により症状の改善する方も多くなっていると思いますが、中には激しいアレルギー反応を起こしてしまう方は、改善薬だけでは症状が治まらず。改善薬に加えて出来るだけ花粉との接触を避ける努力をされている方もいらっしゃいます。
今後、すべてのアレルギーの方が普通の生活が可能になる改善薬の登場に期待させて頂きたいと思います。