2024年9月4日から6日までの3日間、幕張メッセ国際展示場にて「JASIS 2024」が開催されました。JASISは、科学機器や分析機器の最先端技術が集結する場として、今年も多くの方の関心を集めていました。
今回の出展社数は400社を超え、これは最近数年間での新型コロナ感染症の影響によって見られた縮小傾向からの回復が感じられ、また業界の活気を反映しているようでした。来場者数は約22,000人に上り、展示会場は連日、技術交流とビジネスチャンスを求める専門家や関係者で賑わっていました。
注目度が高かったものとして、半導体やバッテリー技術、脱炭素技術に関する出展や講演などがあり、現代社会のエネルギー問題と密接に関連していました。また、自動化ソリューション、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関するセッションも多くの参加者の関心を引いていました。
個人的に注目した製品群の中では、分析の前処理を中心に各種の装置で自動化を目指す動きが感じられました。各メーカーからは、作業の効率化と、作業者の熟練度によらない標準化、といったキーフレーズをよく耳にしました。 これらのテーマは、産業の持続可能な発展とイノベーションの推進に不可欠であるという認識が広まっていますが、JASISはこれらの重要なトピックスに光を当てる一つの場となっています。最新技術と市場の接点を創出し、新たな発見やビジネスチャンスを得られるプラットフォームとして、JASISの担う役割の大きさをあらためて感じました。
また、有名大手メーカーだけでなく、中小メーカーや新興のスタートアップ企業の参加も多く見られ、多様な情報やユニークな技術が交流する場となっていたようにも感じられました。これは、主流のトレンドだけでなく、ニッチな分野の情報にも触れることができるのも、JASISの楽しみ、魅力の一つかもしれません。各社の熱のこもったプレゼンテーションに、つい足を止めて聞き入る参加者の方々も見受けられました。
今回のJASISは昨年に続き2回目の参加となりましたが、昨年に比べてフロアが広く使われ、情報量も多く盛況だった印象です。複数のお客様と会場でお会いすることができ、また日頃はメールや電話での連絡が多いメーカーの皆様とも直接ご挨拶ができる好機となりました。 私以外にも当社の営業スタッフの多くが会場まで足を運び、最新の情報収集に努め、お客様へのサービス向上につなげるための見識と理解を深める機会となりました。当社は分析機器・理化学機器の専門商社として、装置ユーザーのお客様のニーズにしっかりと寄り添いながら、メーカーの技術開発との間で効果的なコーディネートを実践し、信頼される製品やサービスの提供ができるよう努めてまいります。
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