日本法科学技術学会 第23回学術集会

#レポート2017.12.11

月日:2017年11月9日(木)~10日(金)
会場:中野サンプラザ

 2017年11月9日から10日にかけて、中野サンプラザにて「日本法科学技術学会 第23回学術集会」が開催されました。参加人数は昨年とほぼ同数と盛況で、懇親会まで百名を超える方が参加されていました。

弊社は例年同様、分析前処理製品のUCT社製固相抽出カラム(SPE)、KURA Biotec社製加水分解酵素(β-グルクロニターゼ)、ザルトリウス社製品、クロマト関連消耗品の展示をいたしました。さらに、今年は新しく「96ウェルプレート」と「Omni社製ホモジナイザー」を展示いたしました。

「96ウェルプレート」は、主には“底の浅い”タイプのものでプレートリーダーやリアルタイムPCR等に使用する消耗品です。しかし、特に多検体の迅速な処理を求められる製薬業界等では、ロボットを使用した自動前処理とあわせてHPLCのサンプルバイアルの代わりに“底の深い”タイプのウェルプレートが使用されます。今回、新製品ということでこの“底の深い”タイプの96ウェルプレートを展示いたしました。HPLC用として使用されているというお話は今回いただけませんでしたが、リアルタイムPCRやプレートリーダーで“底の浅い”タイプを使用されているというお客様から声をかけていただくことはありました。また、タンパク吸着の少ないTPX素材でできた96ウェルプレートもございまして、こちらも珍しい製品としてお客様から注目をいただきました。

「Omni社製ホモジナイザー」は既に国内でも多数実績のあるホモジナイザーです。ハンドヘルドタイプ、スタンドタイプの両方を選べるほか、より強力なビーズ式ホモジナイザーもラインナップしております。またハンドヘルドタイプでは、実際の試料に触れるチップをディスポーザブル仕様にしており、洗浄の手間を省き、コンタミの影響を受けにくい仕様となっている製品です。ホモジナイザーは法医学分野では必ずと言っていいほど使用されている製品で、既にご使用中のお客様も含め多数のお客様に手に取っていただきました。

他企業の展示は例年通りクロマト、IR、画像解析関連のメーカーがメインでしたが、お客様の注目を集めていたのは分析よりも鑑識や鑑定の画像解析分野の方に感じられました。ただ、液体窒素から常温に戻してもはがれない「超低温ラベル」という製品を展示しているメーカーがあり、これは法医学関係以外の分析のお客様にも提案できるとても興味深い製品でした。

今回、昨年の傾向から考えて、バイオ関連に近い製品の展示を増やしました。結果、96ウェルプレートやホモジナイザー、ピペット等で声をかけていただくことが多かったです。また、「β-グルクロニターゼ」も変わらず興味を引いておりました。SPEは、昨今クロマトメーカーによる前処理から装置までパッケージ化された手法での提案が多く、今後は弊社でもそういった新しい提案の必要性も感じました。

担当:東京営業所 H.Y.

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