「JASIS」と名称変更してから早4年、営業活動をしながら「JASIS」という名前がお客様へ浸透してきたと感じる今日この頃、今年も9月2日(水)~4日(金)の3日間、例年通りJASISは開催されました。3日間の来場者数は去年とほぼ同じ23,408名でした。
昨年から先端診断市場のための先端イノベーションゾーンが設けられ、今年も先端診断・創薬・未病・フードサイエンスの4つの分野のためのブースが開設されました。やはり今年も製薬関係のお客様向けのセミナーが多く見受けられた他、食品関係のお客様向けのセミナーもあり、昨年同様これらの分野が賑わいを見せているような感じがしました。
多数の機器展示があった中、弊社が代理店をしていますサーモフィッシャーサイエンティフィック社の新製品を紹介させていただきます。
●QExactive GC
待望のOrbitrapアナライザーを搭載した超高分解能GC/MS/MSがついに登場。分解能は120,000 FWHM @m/zとなっており、他社のGC Q-TOFに勝ります。また、Orbitrapの前段に四重極を搭載しており、プロファイリングツールとしてだけでなく、スクリーニングツールとしても究極の性能を有しております。GC/MSで長年不可能とされてきた低濃度化合物のフルスキャンによる定量分析を可能にしました。
●Orbitrap Fusion Lumos
四重極、イオントラップ、Orbitrapを組み合わせた世界初のトライブリッド質量分析計Fusionと、LC/MS/MS定量機の最上位機種であるQuantivaの技術を組み合わせた、次世代トライブリッド質量分析計です。従来のFusionの定性性能はそのままに、感度・定量性能が飛躍的に上がっています。またETDイオン源としてETD HDイオン源が新たに登場しました。これによりETDのダイナミックレンジが広くなり、網羅できるフラグメントイオンが大幅に増加しました。アイソバリック・タグによるたんぱく質の定量や微量ペプチドの翻訳後修飾の解析、DIA分析、トップダウンによるたんぱく質の配列解析など最先端の分析を、これまでよりも迅速かつ高精度に行なえます。
●QExactive Focus
ここ数年で急速に普及しているQExactiveシリーズの1つです。同シリーズと同じOrbitrapを採用ながら、ルーチン分析のためにデザインされた四重極とのハイブリッド質量分析計となっています。分解能を70,000 @m/z 200、質量範囲をm/z: 50~2,000まで抑えることで従来の同シリーズよりも低価格で提供することが可能となりました。
私は今年、入社してから2回目のJASIS参加となりました。1年間営業活動行い、そこで得た経験を元に、今年は情報収集をすることができました。また自身のお客様を実際にメーカーのブースへお連れしてアテンドするというようなこともあり、1つ経験を重ねることができました。
JASISは装置等の最新情報やこの業界の傾向、それらのニーズに併せた情報が一堂に会する場となっております。私達中部科学機器は、お客様からのご要望・ニーズ等にお答えするべく日々活動させていただいております。今後もお客様のお役に立てるよう日々邁進して参りますので、是非今後ともより一層のご愛顧を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
JASIS2016 開催予定
会期:2016年9月7日(水)~9日(金)
場所:幕張メッセ国際展示場 |