2012年より分析展/科学機器展が「JASIS」へと名称が変わり今年で3回目となり、9月3日~5日の3日間開催されました。
今年は天候にも恵まれ、来場者も前年とほぼ同等の23,794名。出展企業も466社と昨年を上回る数となりました。
今年は新しく、分析市場から先端診断市場へビジネス展開を加速する為の“先端イノベーションゾーン”が設けられました。開催期間中に実施されたセミナーやコンファレンスもバイオやライフサイエンス等、製薬や医療関係に関する内容が多く見受けられました。また、食の安全に関する内容も昨年より多くなったように思われます。
弊社では、毎年、最新技術の情報収集とメーカブースでの説明員として協力参加させて頂いております。今年は弊社取扱いメーカのアナリティクイエナジャパン社とサーモフィッシャーサイエンティフィック社、マイクロサポート社の各ブースに説明員として参加させて頂きました。
今回のJASIS2014で展示されていた機器の中で、特に注目いたしました製品をご紹介致します。 |
◆ 高速液体クロマトグラフ「Vanquish UHPLC」
サーモフィッシャーサイエンティフィック社
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従来のUltimate3000シリーズから一新した、超高圧対応のUHPLCです。
高速・高分離を実現するポンプを採用し、最大吐出圧力150MPa、最大流量5mL/min。高速グラジエントでも優れたグラジエント精度を提供します。
サンプル数や注入精度、耐久性を向上したオートサンプラを採用し、最大23ウェルプレート、8,832サンプルの処理を可能とし、最大100μL、0.01μL注入ステップと、優れた注入精度での処理が可能です。
従来の装置よりも、“より早く”“より高分離”を実現する最先端のシステムです。 |
◆ Q Exactive HF
サーモフィッシャーサイエンティフィック社
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2011年に発表されてから、急速に普及しているQ Exactiveシリーズの最新機種。
分析計アナライザー“Orbitrap”にトライブリットMS “Fusion”にのみ採用されていたアナライザーを搭載。スキャンスピードや分解能が向上し、最大分解能は240,000となります。
高い質量精度と高分解能で、プロテオミクス研究・創薬研究・化学工業系において、より高度な分析の提供が可能となります。 |
◆ Flowprobe
PROSOLIA社 (国内輸入元:LMS社)
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LCMS用イオン源。表面微量抽出と質量分析法を統合し、室温下で迅速かつ、表面の直接分析ができる連続フローin-situ微量抽出技術です。
連続的溶媒フローの使用により、室温下でのサンプリング技術として、最も効果的な抽出を可能とします。
スポットサンプリングやスキャンニングの影響を受けやすい細胞や組織、高分子素材に対して効果を発揮します。 |
◆ ESF-5000
ELIONIX社
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表面力測定装置。表面力とは接触した2つの物質表面を引き離すために必要な力のことです。
これまで困難であったμNレンジの表面力を定量的に評価する事が可能な、今までにない装置となっております。原子間力顕微鏡(AFM)や接触角計では困難だった試料表面の評価や、トライボロジー分野における摩擦力低減に最適な表面形状の評価、金型の離型性の検証などに今後応用が期待される装置です。 |
分析装置は日々進化を続けております。日本最大の科学・分析機器の展示会であるJASISには、毎年各メーカからは様々なニーズに向けた装置が発表され、最新の情報が集まります。
私たち中部科学は最新の情報を日々収集し、お客様のお声に耳を傾け、様々なニーズに対応できるご提案ができるよう、努めて参ります。
私は茨城県全域をご担当させて頂いております。
ご紹介させて頂きました装置にご興味をお持ちの方、最新の情報をお求めの方は是非ともお気軽にお問い合わせ頂けましたら幸いです。 |