2009分析展 JAIMA

#レポート2009.09.28

会場:幕張メッセ
月日:2009年09月2日(水)~9月4日(金)

 本年度は「明日を担う新たな目」をキャッチフレーズとして掲げており、近年声高に叫ばれている「食の安全、環境問題」などの様々な社会問題に対峙すべく、また研究分野の最先端のニーズに応えるべく多くのメーカー、企業が参加していました。

今回私は、最新技術の情報収集だけでなく、弊社取扱メーカーのひとつであるアナリティクイエナジャパン社のブースに、TOC計Multi N/Cシリーズの説明員として参加させていただきました。ドイツ企業Analytik Jena AGの子会社で、その前身はかのカール・ツァイス氏が1846年に設立したカールツァイスイエナ社で科学分析機器メーカーの老舗の一社です。原子吸光分析装置、分光光度計、元素分析装置、全有機炭素測定装置(TOC計)、マイクロウェーブ試料分解装置を取扱っています。
TOC/TN計は環境や医薬をはじめ幅広い分野でモニタリングや品質管理に利用され、Multi N/Cシリーズは、他社にはない980℃という高燃焼温度を始めとした独自の技術で非常に注目を浴びる製品でした。 また、最初の高分解能連続光源原子吸光分解装置(HR-CS AAS)で、次世代の原子吸光分析装置といわれるcontrAAシリーズ。ラボでのルーチン分析から難分解性のサンプルに対するアプリケーションまで、多様なユーザーニーズに的確にお応えするマイクロ波分解システムTOPwaveなど非常に多くのお客様にご来場頂きました。

サーモフィッシャーサイエンティフィック社は「かんたん、わかる、みつかるサイエンス」をテーマにし、環境分析、医薬・ライフサイエンス、材料分析、食品分析の内容でそのテーマごとに使用される装置を展示し、来場されるお客様にとって非常にわかりやすくなっておりました。 新製品としては、先のASMSで発表されましたイオントラップ(リニアイオントラップ)質量分析装置LTQ Velos、LTQ Orbitrap Velosに注目が集まっていました。
LTQ VelosはS-Lensの搭載による高感度化と、デュアルセルの採用によってリニアイオントラップの性能を引き出した、最高性能のリニアイオントラップ質量分析計です。医薬・ライフサイエンス分野での更なる高度な分析に役立てるのではないでしょうか。 ICP発光分光分析装置では非常に好評いただいておりますiCAPシリーズに新たに加わったiCAP6200は、6300の性能を踏襲したモデルで非常に魅力的な製品です。基本性能は6300と変わりなく、環境分野・食品分野・Rosh関連のお仕事をされているお客様には大変魅力的な製品ではないでしょうか。

分析展に参加し、非常に活気のあるメーカーのブースは一目見てわかります。 代理店としてそのようなメーカーの製品の情報をいち早くお客様にお届けできるように、新技術を知識として身に付け、それを確実にお伝えすることが出来る提案力の磨きをかけていかなければならないと感じます。 また、今回の分析展ではリーマンショックから始まった100年に一度に大不況の波は避けられようもなく、参加企業296社、来場者数20,534名とも昨年の数字(329社、23,211名)は超えることが出来ませんでした。
そのような中でも社会から「分析技術」への期待が高まる中、輝かしい未来(明日)に奉仕するテクノロジーを支える「新たな目」=「最先端の分析機器・技術」が一堂に会するイベントに参加できたことを感謝し、更なる知識の充実を図り、社会奉仕に少しでも役立てるように務めたいと思います。

担当 名古屋営業所 S.K

医薬、食品、環境、材料、バイオなど、様々な分野で使用される分析機器・理化学機器および各種消耗品のことなら中部科学機器へ

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