2006年 名古屋分析セミナー
会場:名古屋都市センター
月日:2006年2月17日(金)
セミナー内容 ①特別講演:GC、LC-MS/MSによる農薬分析検査の取り組みと今後の方向性 講師:生活協同組合連合会 東海コープ事業連合 商品検査センター長 斎藤 勲先生 ②特別講演:LC/MS、農薬分析に於けるカラム選択及び比較 講師:水道関連ユーザー様 ③特別講演:超臨界抽出システムと超臨界抽出装置の紹介 講師:日本分光株式会社 LC技術部LC応用技術科 岡村 和代様 |
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今回開催のセミナーから、私どもの取り組みの一つとして、異業種交流を合言葉にディスカッションの場を提供できればと考え、内容も新たにスタート致しました。日々の業務の中でなかなか上手く行かなかった分析も、違う業種では一般的に行われているような事が実際にあると思います。そういった事について少しでもお役に立てればと考えております。今回は、食品関連で5月より施行されるポジティブリスト制度や水道関連など、第一線でご活躍されておられるユーザー様、および抽出装置として話題となっております超臨界抽出装置について弊社取扱いの日本分光(株)より講演頂きました。 東海コープ事業連合 斎藤先生よりポジティブリスト制度における現在の状況、過去、また海外での事例を含めたご発表を頂きました。水道関連ユーザー様のご講演では、LC/MS用カラムの選択に付いて大変興味深い内容でした。一般的にODSカラムは疎水性相互作用での分離モードを意識していましたが、二次的な作用があり、カラムによっては面白い使い方が出来ると知りました。GCカラムと違いLCの場合は充填材の種類が同じでも分析目的により幅広い選択が出来ると思います。日本分光(株)岡村様からは、超臨界抽出の基礎及び応用のご説明を頂きました。残留農薬超臨界抽出装置をはじめとする装置は各分野における有効的な手法の一つであり、今後は様々な分野のユーザー様に前処理の簡略化として提案できるものと考えております。 この場をお借りし本セミナーでは、愛知県衛生研究所勤務の頃よりお世話になっております生活協同組合連合会東海コープ事業連合 斎藤先生、水道関連ユーザー様には多大なご協力をいただき感謝しております。 |
佐野:本日は宜しくお願いします。東京営業所SEG(セールスエンジニアリング)の與澤も同席させて頂きます。 與澤:宜しくお願いします。 斎藤先生:宜しくお願いします。 佐野:中部科学のSEGは、製品の設置や修理は勿論のこと前処理などを含めトータル的な提案を行なうことが出来るよう、新たに新設しました。 與澤:私は、元々環境分析をしていましたので、経験上お客様にいろいろと提案が出来ると思っています。 斎藤先生:それは、良いことだと思います。通常、測定手順に付いても、細かく処理出ていない事がほとんどで、初めて分析に携わる人など、すぐに対応することが出来ないので、そういった面でアドバイスが出来るということは、ユーザーに対しても安心できる存在だと思います。 與澤:弊社SEGの業務内容はお客様がお使いになられている装置のメンテナンスとアプリケーションのサポートを主としております。私はGC/MSとLC/MSのサポートを中心に行なっております。 佐野:ところで、斎藤先生。今回のポジティブリスト制度に対しての対応はいかがですか? 斎藤先生:ポジティブリスト制度への対応では一般的に言えば残留農薬分析は昔と違い数も多く、担当者の余裕がなくなってきていますね。仕事の内容が増えても分析者の給料が1.5倍になる訳でもないですし、残業も多く正確なデータを出すための作業も増え大変だと思います。うちでは、約200成分の農薬を測定する方向で考えています。 佐野:今回のポジティブリスト制度では、LC/MS/MSの購入をサーモエレクトロンTSQ Discoveryを購入して頂きありがとうございました。機種選定にあたり、選んでいただいた理由は何になりますか。 斎藤先生:TSQ Discoveryを選定したことで、最近も色々なところから問い合わせがあります。 最終的には、どこのメーカーの機器でも残留農薬の測定はできるだろうと考えていました。ただ問題は導入した装置を、それぞれの職場のニーズに合わせていかに上手に使用するかということで、各社装置には特徴がありますが、その中でサーモのTSQ Discoveryは、メーカーのサポートも期待できるし高分解能モードも面白いと感じました。 佐野:TSQ Discoveryについては、感度の良い事は勿論、サーモエレクトロンのサポート体制もしっかりしていますので満足していただけると思います。ポジティブリスト制度に対しては食品業界をはじめ関心が大きく、今後ともサーモを初め、各種分析機器をご紹介し、少しでも皆様の仕事のお役に立てるよう頑張っていきます。宜しくお願い致します。 與澤:ありがとうございました。 |
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担当 名古屋営業所 M.S