第15回 JBFシンポジウム

#レポート2024.02.15

月日: 2月5日(月)~7日(水)
会場:京都市勧業館みやこめっせ


京都で開催されました第15回JBFシンポジウムに参加させて頂きました。今回のシンポジウムの参加者は約200人、協賛企業は27社でした。


今回のシンポジウムでは規制に関するセッションが多く、バイオアナリシス分野での規制の変化が大きい事が分かりました。さらに、今回初めてAIに関するセッションが開かれました。


AIの使用に関しまして、最先端の研究では参考にするデータが少ないため、得られる回答も正しくないものが多く、研究分野での使用においては注意が必要とのことでした。さらに、論文の作成で使用する場合、英語を第一言語としない私たちにとっては有効な場合が多いです。ただし、AIに論文を書かせてしまうと、学んだ文章からコピーしてしまう可能性が高く、論文盗用の可能性が高くなってしまうため、あくまでも論文を書くのは人間であり、必要なデータの検索や文書のチェックをAIが行うことで効率的な運用が可能になるとのことでした。



昨年も多くあったDI対応のセッションは、電子ラボノートがテーマでした。電子ラボノートとは、これまで紙のノートに記録していた実験データを電子で残すためのシステムのことです。このシステムは、測定装置からの生データ、解析結果や結果の推論を正確に残して、検索や検証を後から行いやすくすることが利点ですが、データの残し方には問題があると感じました。得られたデータを印刷してスキャンを行い、PDF化して電子ラボノートに残すのであれば、各段階で正しくデータが引き継がれているかを人が確認することになってしまうため、間違いが起こり得ます。単純に電子ラボノートを導入すれば正しいデータが残るというわけでは無く、運用方法についても考える必要があると感じました。



今回のシンポジウムは、大変勉強になった3日間でした。次年度は姫路市での開催になりますが、機会があればまた参加させて頂きたいと思います。

東京支社 営業 S.T.

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