この度、2/1~2/3の3日間で開催されましたJASIS関西2023に、2/3に参加してまいりました。 規模としましては、幕張で例年開催されておりますJASISに比べるとかなり小規模で、出展された企業も90社ほどでした。また、今回の来場者数は、3日間の合計で約3,200名とのことでした。 但し、このご時世ですので、関西の企業の方は出張の規制などもあり、幕張で開催されるJASISにはいけない方も多くいらっしゃいますので、関西でのJASISの開催は大変歓迎されています。
セミナーや展示の内容については、昨今話題になっておりますカーボンニュートラル、環境、食品、バイオ医薬などが中心となっていました。 今回展示されていた装置の中で、私が気になった商品を2点紹介いたします。
一つ目は、アクタック社の全自動食物繊維前処理装置ダイエタリーファイバーTDFです。 この装置では、食品の成分表示の食物繊維の測定(プロスキー法)の前処理を自動でかつ短時間で行うことができます。抽出の1サイクルが約2時間と従来の抽出方法に比べ約1/2の時間ででき、酵素分解作業、沈殿・ろ過工程を行うことができます。 また、サンプルの移動や洗い込みなどの手作業で行っていた工程の自動化が可能になります。
二つ目は、日本インスツルメンツ社の還元気化水銀測定装置RA-7000です。 この装置は、試料前処理機能付きのサンプルチェンジャーによる完全自動化の水銀測定装置です。 水銀は、溶液をそのまま測定することはできません。硫酸、硝酸などの試薬添加、過マンガン酸カリウムの残留確認などの湿式前処理が必要になります。それを完全自動化することにより、時間短縮・手作業の省略を実現しております。 水道局や環境分析などで使用されています。
今回、初めてJASIS関西に参加させていただきましたが、各メーカーも新しい製品、話題の製品を中心に展示されていますので、現在の分析機器業界の市場をあらためて把握することができて良かったです。 是非、今後も継続して開催してもらいまして、関西エリアのお客様に最新の情報をお伝えしていきたいと思います。
担当:大阪営業所 M.I.
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