第48回 BMSコンファレンス
月日:10月24日(月)~26日(水)
会場:ダイワロイヤルホテルTHE KASHIHARA
|
第48回BMSコンファレンスに参加して参りました。今回の開催は奈良県橿原市にて、「食と健康・医療 ~古都奈良で,食でM(ま)S(す)/M(ま)S(す)健康に!!~」をメインテーマとして、2泊3日の日程で研究発表やディスカッションなどが行われました。現地には約100名、オンラインでの参加が30名程度であり、宿泊の手配や食事なども感染症対策を行われたうえでの開催でした。 今回の学会には弊社も協賛しておりまして、ご参加の方にノベルティとして弊社ロゴマーク入りのノートを配布させて頂きました。ノートは講演中のメモに使われている方も多く、休憩時間などにお話しする際にノートで弊社の社名を覚えていて下さる方もいらっしゃるなど、ご参加されたお客様との交流のきっかけにもなりました。
熊本大学の永芳教授による講演「LC/MSによる修飾ヌクレオシド測定で行うCOVID-19診断・重症化判定技術の開発」では、検体そのものに感染リスクのある従来の分析から、患者の尿を使用した重症化判定まで可能なLC/MSを用いたCOVID-19の分析手法の開発についての発表がありました。この手法は、tRNAの修飾酵素から分解され排出される特定の修飾ヌクレオシド(t6A、ms2t6A)が、COVID-19のバイオマーカーになりえることに着目した、PCR法とは全く異なる原理でのより優れた分析方法です。PCR法は、偽陽性が発生する、重症化の度合いが判別できないといったこともある検査方法ですが、修飾ヌクレオシド測定では、その排出量に伴い重症化の度合いを判別することもでき、より正確な診断が可能 になります。 京都大学の石橋教授による講演「メタボロームから植物の魅力を解明することを目指して」では、PESI/MS/MSを用いた園芸植物の分析についての発表がありました。PESI/MS/MSの植物への応用は初めての試みで、前処理工程の圧倒的な省力化から作物のハイスループット分析が可能となっています。会場からは再現性に関する質問などがあり、活発な議論がされていましたので、植物の新たな分析手法として注目すべき取り組みだと感じました。
大阪営業所 営業 C.A. |