2010分析展
会場:幕張メッセ
月日:2010年09月1日(水)~3日(金)
今年のJAIMA2010は分析展と科学機器展の合同開催となり、幕張メッセ国際展示会場にて9月1から3日まで開催されました。24,000人以上という近年最大の動員でした。アジアを初め、海外からの来訪者も多く見られ、分析機器業界も国際化がすすんでいる印象がありました。 まず私が驚きを覚えたのが、不況と言われるこの時代においても、最新情報と技術を求めるお客様の要望は衰える事はなく、むしろより良い物への探求心は尽きることが無い点です。 中部科学機器としても最新情報の収集はもちろんですが、現に私も各メーカーの展示ブースでお客様のご質問などにお答えする事で、より多くのお客様にソリューションの提供を出来たと思います。
ドイツに本社を置く、カールツァイスグループのアナリティクイエナジャパン社は、信頼できるモノづくり精神による堅牢性と他社にはない魅力的なアイデアをもっています。新製品としては塩素も測定できる高感度な元素分析装置としてEA5000シリーズが発表されておりました。他社製品では測定ができない項目ということもあり非常に注目を集めていました。その他TOC計に低価格オートサンプラーが搭載可能となり、医薬品業界の法改正に伴い超純水の測定利用目的のユーザーからの問い合わせが多かったと思います。デザインを気に入ってくれるお客様の声を多く耳にしたことも面白く感じました。今までの無機質な分析室のイメージに最先端のデザインを持ち込むことで、豊かな気持ちで仕事に意欲が沸き、人にとっても良い効果があるのかもしれません。 熱分析、レオメータ、カロリーメーターの専業メーカーであるティー・エイ・インスツルメント社のブースでは最新のDiscovery DSCシリーズの先行発表がありました。特許技術であるMDSCも搭載していますが、従来の製品に比べて分解能とベースライン安定性がさらに強化されており他社の追従を許さない圧倒的な性能を持っています。材料特性の評価や製品の不具合解決など、モノづくりにおいて決して無視できない物性測定ですが、今までの装置で解決ができなかったヒントを求めて非常に多くの人で賑わっていました。 いまでも日本の製造技術の評価は海外でも高いですが、このような分析装置の技術向上によって、さらに私たちの身の回りを豊かな物にしてくれるのではないかと感じました。 今回、私はお客様からの生の御意見を肌で感じ、今後のサービスや提案に反映させる事で 最新技術のご案内に役立てたいと思います。私達の生活、環境、経済などすべてに関わってくる分析機器業界の更なる発展を願い、お客様のお役に立てる事を目指していきたいと思います。 |
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担当 名古屋営業所 Y.O